APONUMA’s diary

カメラ散歩と漫画の話

漫画 感想 聲の形~こえのかたち~


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「 聲の形 」
著者 大今良時
講談社 全1~7巻

9月17日 全国ロードショー

映画公開日が迫っているので、このタイミングで思いの丈を綴っておこうという次第です。

あらすじ

退屈なガキ大将 石田将也
少年と
耳の聞こえない転校生 西宮硝子
少女の
出会いが物語のはじまり。

退屈な日々に、西宮硝子という転校生があらわれた。ガキ大将の石田将也には、世界が変わるほどの衝撃。
興味は、次第に過激な関わり方になっていき、イジメへとエスカレートしていく、それは表沙汰の問題となっていくことになる。
イジメの主犯となった石田将也は、今度は逆に、孤立化していくことになる。
いじめる側から、いじめられる側に...、そして、また西宮硝子は転校していった。

高校三年 春
石田将也は、まだ孤立していた。退屈が加速していく日々、そして、過去の断罪を決意し、同時に死ぬことを決意した。

というのが、序盤のあらすじである。

この漫画では、障害という難しいテーマをあつかっている。だが、だからこそ、痛みの表現に対して決して手を抜いていない。
初めて、読んだ時、とても衝撃を受けたことを覚えている。1巻を読了後、とても心を痛めた。

痛みの表現が上手い漫画は、良い作品であるという勝手な持論があるのですが、これは、そのなかでも、結構容赦のない作品なので、人によっては、嫌うこともあるかもしれません。
2巻まで読むとまた、感想が違ってくることは、間違いないと思います。

障害という一つのテーマも勿論ですが、そこから広がるのは、よくある青春とロードムービー。一つ違うのは、登場人物達は、良い意味でどこか気持ち悪い要素を、必ず持っています。

人間関係で感じる不快感。気持ち悪さ。人間の持ってる不器用さ。

けれど

関わることをやめられない人の心
人の美しさ

死骸の写真を撮る登場人物がでてきます。残酷美と言い切ることはできませんが、何かしらメッセージを感じますね。

この漫画には、そんな想いを感じます。

とまあ、こんなところで、いまいちコンセプトが定まっていませんが、こんな感じで、漫画紹介ではなくできるだけネタバレなしで感想をかいてきたいとおもいます。

それでは、また次回。

聲の形 第6巻 帯コピーで締めくくります。

「生きることは嗚咽。」